火災対策の防災グッズ36選!種類別に紹介

家族防災

火災の脅威に備えるためには、地震用の一般的な備蓄とは異なり、初期消火や煙からの避難に特化した専用のグッズが役立ちます。オフィスでは従業員全体の避難誘導、家庭では高齢者や子どもでも扱える簡便さが優先されるため、それぞれの環境に合った備えを整えることが大切です。

本記事では、初期消火グッズ、煙・有害ガス対策と避難誘導グッズ、火災検知・警報・連絡・衛生グッズ、延焼・着火防止のファブリック・インテリアグッズ、電気火災・通電火災防止グッズ、火傷・負傷応急手当グッズという観点から、火災対策の防災グッズ36選を紹介します。

【初期消火グッズ6選】防災グッズ火災対策

火災発生直後の数分間に行う初期消火は、被害を最小限に食い止めるための重要なステップです。消火器以外にも扱いやすいさまざまな器具を紹介します。

住宅用火災消火器

住宅用火災消火器は、一般的な消火器より軽量でオフィスや家庭の目立つ場所に配備しやすいグッズです。普通火災に対応するABC粉末タイプと強化液タイプがあり、視認性が高く力のない女性や高齢者でも操作しやすいものを選んでおくことが役立ちます。

エアゾール式簡易消火具

エアゾール式簡易消火具は、スプレー感覚で初期消火ができるグッズです。片手で扱える軽量タイプであれば、高齢者などの要援護者がいる環境でも身近に備えておきたい人に役立ちます。

自動消火ボール

自動消火ボールは、火元に向かって投げ入れるだけで消火薬剤を飛散させるグッズです。炎に近づくことなく安全な距離から使えるため、炎への恐怖心から初期消火をためらってしまう人に役立ちます。

防炎毛布

防炎毛布は、火元に覆いかぶせて空気を遮断するグッズです。ガラス繊維などの難燃素材で作られ、初期の小規模な出火に対応できるため、オフィスの給湯室や家庭の台所での安全管理に役立ちます。

天ぷら油火災用消火パック

天ぷら油火災用消火パックは、水をかけてはいけない天ぷら油の引火に対応するグッズです。パックをそのまま鍋に入れるだけで消火成分が油を不活性化するため、家庭の台所での天ぷら油火災に備えたい人に役立ちます。

水冷バケツ・消火バケツ

水冷バケツ・消火バケツは、重ねて省スペースで配備できるグッズです。常に水を蓄えておくか、緊急時にバケツリレーで初期消火にあたるための基礎的な備えとして、オフィスの喫煙所や家庭のバルコニーに配備したい人に役立ちます。

【煙・有害ガス対策と避難誘導グッズ7選】防災グッズ火災対策

火災時の大きな死因は煙や一酸化炭素による中毒・窒息です。安全に外へ脱出するための避難・誘導グッズを紹介します。

防煙フード・防煙マスク

防煙フード・防煙マスクは、煙や有害ガスを吸い込むリスクを減らすグッズです。大規模火災による屋内からの避難時に、呼吸と視界を確保するための備えとして、一酸化炭素中毒を心配するオフィスの防災担当者や一般家庭に役立ちます。

防煙スモークシャット

防煙スモークシャットは、頭からかぶるだけで数分間のクリーンな空気を確保するグッズです。特殊な透明耐熱ビニール袋を振って空気を入れて頭から被る簡便な手順で、大人数の一斉避難に向けて低コストで全員分をそろえたいオフィスの担当者に役立ちます。

避難はしご

避難はしごは、通常の避難階段が使えない場合の第2の脱出路を作るグッズです。窓枠やバルコニーに固定して降下するロープ式やスチール製の折りたたみタイプがあり、2階建て以上のオフィスや戸建て住宅での逃げ遅れ防止に役立ちます。

携帯型LEDライト

携帯型LEDライトは、煙と暗闇に包まれた廊下を照らすグッズです。停電でも一目で見つかる蓄光ボディのライトを選んでおくことが、夜間や停電を伴う火災でも迅速に行動したい人に役立ちます。

非常用ホイッスル

非常用ホイッスルは、煙や障害物で孤立した際に居場所を知らせるグッズです。息が続く限り高音を響かせられるため、救助を呼ぶ大声を出す体力を温存したい人に役立ちます。

蓄光テープ・蓄光誘導標識

蓄光テープ・蓄光誘導標識は、電力が失われた建物内で避難扉や段差を示すグッズです。電源がなくても避難口の方向を示せる壁面用のテープを、オフィスビルの防災担当者が施設の見直しに取り入れたい場合に役立ちます。

ヘルメット・防災頭巾

ヘルメット・防災頭巾は、落下物や飛び散るガラス、頭上からの火の粉から頭部を守るグッズです。耐火・難燃仕様のものを選び、厚底の靴とあわせて枕元に置いておくことが、避難時の二次負傷を防ぎたい人に役立ちます。

【火災検知・警報・連絡・衛生グッズ6選】防災グッズ火災対策

火事の早期検知は生存率を高めます。警報設備から避難後に必要となるグッズ、衛生維持グッズまでを紹介します。

住宅用火災警報器

住宅用火災警報器は、早期検知によって逃げ遅れを防ぐグッズです。住宅用火災警報器が設置されている場合は、設置されていない場合に比べて死者数と損害額が半減し、焼損床面積は約6割減少するという分析結果が示されています。家中で連動して鳴る連動型を選ぶことが、夜間就寝中の逃げ遅れを防ぎたい家庭に役立ちます。

(出典:総務省消防庁|住宅用火災警報器を設置しましょう)

一酸化炭素チェッカー

一酸化炭素チェッカーは、目に見えず臭いもしない一酸化炭素の発生を検知するグッズです。不完全燃焼によるガスの充満をデジタル数値とブザーで知らせるため、石油ストーブなど冬期の火気使用による中毒事故を心配する人に役立ちます。

防災ラジオ

防災ラジオは、避難中や待機時に正確な情報を得るグッズです。充電切れの心配がない手回し充電方式や、スマホ充電ポート、サイレン機能を備えた多機能タイプを選んでおくことが、情報の空白を作りたくない人に役立ちます。

スマートフォン用予備バッテリー

スマートフォン用予備バッテリーは、安否確認の通信手段を保つグッズです。バッテリー自体からの出火を防ぐ難燃ケース入りのものを選んでおくと、安否連絡体制を維持したい人に役立ちます。

非常用ブザー

非常用ブザーは、周囲に緊急事態を知らせるグッズです。ピンを引くだけで大音量を鳴らせる軽量なタイプであれば、高齢者や子どもでもパニックに負けずにSOSを出したい場面に役立ちます。

非常用簡易トイレ

非常用簡易トイレは、断水時のトイレ問題と感染症を防ぐグッズです。1人1日5回分を目安に、消臭性に優れた袋と凝固剤をあわせて備えておくことが、避難生活での衛生課題に備えたいオフィスや家庭に役立ちます。

【延焼・着火防止のファブリック・インテリアグッズ6選】防災グッズ火災対策

火を大きくしない、燃え広がる速度を遅らせることで、避難のための時間を稼ぐグッズを紹介します。

防炎カーテン

防炎カーテンは、窓際からの延焼やカーテンへの引火による急激な天井延焼を防ぐグッズです。火を近づけても自己消火性のある防炎素材を選ぶことが、隣家からの延焼リスクを心配する世帯主に役立ちます。

防炎じゅうたん・ラグ

防炎じゅうたん・ラグは、たばこやストーブの火が床に落ちても延焼を防ぐグッズです。床面からの燃え上がりを抑え、有毒な発煙を抑える防炎基準の製品を選んでおくことが、不特定多数が出入りするオフィスの応接スペースに役立ちます。

防炎寝具

防炎寝具は、寝たばこなどによる就寝中の逃げ遅れを防ぐグッズです。布団カバーやシーツを難燃化することで、寝室内での突然の発火リスクを抑えたい高齢者のいる家庭に役立ちます。

防炎エプロン・アームカバー

防炎エプロン・アームカバーは、調理中の着衣着火を防ぐグッズです。燃えにくい難燃繊維製のものを装着することで、コンロの炎に近づく調理中の安全性を保ちたい人に役立ちます。

耐火金庫

耐火金庫は、重要書類や貴重品を猛火から守るグッズです。数百度の高温やスプリンクラーの散水からも保管物を守れるため、事業継続計画で重要資産の焼失を防ぎたい企業の防災担当者に役立ちます。

耐火ドキュメントバッグ

耐火ドキュメントバッグは、重要書類を避難時に瞬時に持ち出すグッズです。耐熱ファイバー素材でできた手持ちバッグに書類をまとめておくことで、避難時に書類をかき集めるパニックを防ぎたい人に役立ちます。

【電気火災・通電火災防止グッズ6選】防災グッズ火災対策

近年増えている電気器具類を原因とする火災に加え、避難後に電力が復旧した際に起きる通電火災を防ぐグッズを紹介します。

感震ブレーカー

感震ブレーカーは、大地震を検知して自動で電気を遮断するグッズです。揺れを感知すると電力を自動で止めるため、避難時にブレーカーを落とす余裕がない人が通電火災を防ぎたい場合に役立ちます。

トラッキング防止コンセントカバー

トラッキング防止コンセントカバーは、ほこりと湿気による放電を防ぐグッズです。差しっぱなしのプラグ周りを絶縁カバーで覆うことで、見えない火災リスクを減らしたいオフィスや家庭に役立ちます。

難燃性コード延長タップ

難燃性コード延長タップは、過電流による溶融や出火を防ぐグッズです。自己消火性のある素材で作られたタップを選んでおくことが、OA機器や電化製品への過度な負荷を心配する人に役立ちます。

難燃性ケーブル収納ボックス

難燃性ケーブル収納ボックスは、配線をまとめながらほこりを遮るグッズです。熱に強いケースにコンセント周りの配線をまとめることで、トラッキングやコードの熱こもりを防ぎたい人に役立ちます。

電気コード保護チューブ

電気コード保護チューブは、家具の踏みつけなどによるコード破損を防ぐグッズです。難燃仕様のプラスチックチューブで配線を保護することで、突然の放電を防ぎたい人に役立ちます。

難燃性バッテリー保管バッグ

難燃性バッテリー保管バッグは、リチウムイオン電池の発熱・発火から周囲への延焼を防ぐグッズです。モバイルバッテリーなどからの出火が増えていることから、充電時や保管時には不燃性の保管バッグを使うことが呼びかけられています。熱がこもりやすいかばんでの使用を控えたい人に役立ちます。

(出典:消費者庁|リチウムイオン蓄電池からの火災に対する注意喚起について)

【火傷・負傷応急手当グッズ5選】防災グッズ火災対策

初期消火中や避難中に火傷を負ったりけがをしたりした際、適切な処置がその後の回復に影響します。応急手当グッズを紹介します。

火傷用冷却ジェルシート

火傷用冷却ジェルシートは、水道水が使えない状況でも患部を冷やせるグッズです。特殊なジェルが熱を吸収し続けるため、痛みを和らげながら皮膚の損傷を抑えたい断水時の火傷対応に役立ちます。

滅菌ガーゼ・非固着性ドレッシング材

滅菌ガーゼ・非固着性ドレッシング材は、傷口にくっつかず交換時の痛みを抑えるグッズです。医療品が不足しがちな避難生活で、傷口や火傷部位を二次感染から守りたい人に役立ちます。

伸縮包帯・三角巾

伸縮包帯・三角巾は、固定から止血まで多目的に使えるグッズです。誰でも簡単に扱えるため、オフィスの救護訓練や家庭の応急手当キットとして標準的に備えたい人に役立ちます。

耐切創・耐熱手袋

耐切創・耐熱手袋は、高温のドアノブや飛び散るガラスから手を守るグッズです。耐熱アラミド繊維などで作られたものを選び、避難経路を切り開く際や家具を動かす際の手のけがを防ぎたい人に役立ちます。

水道水備蓄

水道水備蓄は、消火や冷却、傷口の洗浄に使う水を確保するグッズです。飲料水として1人1日3Lを目安に3日分を備えておくことが、火傷の患部洗浄や冷却用途としても水を活用したい人に役立ちます。

まとめ

火災による脅威は一瞬で拡大し、煙や一酸化炭素は短時間で意識を奪います。地震対策としての保存食やライトだけでなく、初期消火から煙対策、着火防止、電気火災の防止、そして応急手当までを見据えた火災特化型のグッズを選び、適切な場所に配備しておくことが、家族や従業員の命を守る備えにつながります。今回紹介した36のグッズを参考に、オフィスや家庭の防火計画を見直してみてください。