寒さ対策の防災グッズ56選!冬の備えを解説

家族防災

冬に地震や停電が起きると、暖房が使えないまま夜を過ごす不安が大きくなります。とくに避難所の体育館は床からの冷気が強く、睡眠中の体温低下や低体温症のリスクもなくはありません。

持ち出しリュックに入れる軽量な防寒具と、自宅や車に備えておく本格的な防寒資材は役割が異なるため、優先順位を整理しておくことが大切です。大雪による車の立ち往生や車中泊を想定する場合も、極寒に耐えられる装備をあらかじめ確認しておくと安心です。

本記事では、発熱や保温、衣類、寝具、温食、住環境の観点から寒さ対策の防災グッズ56選を紹介します。

【発熱・直接保温グッズ12選】寒さ対策の防災グッズ

停電やガスの停止で暖房機器が使えないとき、体を直接温めるグッズは体温維持の第一歩になります。手軽なカイロから電源不要のストーブまで防災グッズ12選を紹介します。

使い捨てカイロ(貼るタイプ・貼らないタイプ)

使い捨てカイロは、鉄粉が空気中の酸素と反応する仕組みで発熱する防寒防災の基本グッズです。貼るタイプは肩甲骨の間や腰、下腹部に貼ると全身の血流が温まりやすく、貼らないタイプはポケットに入れて指先を温める用途に適しています。開封後は数分で発熱し、10時間前後は温かさが続きますが、肌に直接貼ると低温やけどにつながるため、衣類の上から使うことが大切です。外出時に一晩過ごせる分量を防災ポーチにまとめておくと、避難所への移動中でも低体温症の初期リスクを防げます。

(出典:地震、豪雨…準備しておく防災グッズのリスト|国民生活センター)

足腰用カイロ(靴下に貼るタイプ・靴の中敷きタイプ)

足腰用カイロは、靴下や靴の中敷きに貼って使う専用設計のカイロで、酸素供給が限られる靴の中でも発熱するように作られています。かかとや足の甲に貼るタイプが多く、靴のサイズよりワンサイズ薄手のものを選ぶと圧迫感が出にくくなります。通常のカイロを靴の中で使うと発熱が弱くなったり蒸れやすくなったりするため、専用品を選ぶことがポイントです。貼るタイプのカイロと同様に10時間前後の発熱が続く製品が多く、日帰りの避難行動でも交換の手間が少なくて済みます。体育館などの床が冷たい避難所で長時間過ごすとき、足元から這い上がる冷えを防ぎたい人に適しています。

充電式カイロ(モバイルバッテリー機能付き)

充電式カイロは、内蔵電池を発熱体に通電させて温める繰り返し使えるグッズで、スイッチを入れると数秒から数分で温かくなります。モバイルバッテリー機能を兼ねるモデルを選ぶと、暖を取りながらスマートフォンの充電もできるため荷物を減らせます。使い捨てカイロと比べて燃料を消費しない一方、事前の満充電が前提になる点には注意が必要です。満充電までは2~3時間ほどかかり、そのまま6時間前後発熱が続くモデルが多いため、外出前の充電計画を立てておくことが選び方の目安になります。停電中に情報収集用のスマートフォンを維持したい人や、荷物を軽くしたい人との相性が良いグッズです。

オイル式・ハクキンカイロ

オイル式カイロ(ハクキンカイロ)は、ベンジンを燃料としてプラチナ触媒による酸化反応で発熱する仕組みを持ち、使い捨てカイロのおよそ13倍の熱量を長時間にわたって発生させます。一度の注油で約24時間ほど温かさが続くため、極寒地での使用にも耐えられます。使用前に振って発熱を促す手順が必要で、火は使わないものの高温になるため専用の袋に入れて携帯することが望ましいです。使用後は火口の部分についた汚れを拭き取ってから保管すると、次に使うときも安定して発熱しやすくなります。大雪の中での車中泊など、気温が大きく下がる環境で長時間の暖を確保したい人に向いた選択肢です。

湯たんぽ(金属製・プラスチック製・ゴム製)

湯たんぽは、お湯の熱を器に蓄えて放熱させる仕組みの暖房具で、電気やガスが止まった際にも使える生活用品として防災グッズに含めておくことがすすめられています。金属製は熱伝導率が高く直接火にかけて温め直せる一方、プラスチック製は軽くて扱いやすく、ゴム製は体に沿う形になりやすいという特徴があります。給湯後はふたをしっかり閉め、逆さにして湯漏れがないかを確認してから使うことが基本です。就寝時に足元や腹部に置くことで、避難所や自宅の寝床での底冷えを和らげたい人に適しています。

湯たんぽカバー・保温袋

湯たんぽカバーは、湯たんぽの熱を包んでゆるやかに伝える布製の袋で、低温やけどを防ぐ役割を持ちます。厚手のフリース製やウール製のカバーを選ぶと、朝まで温かさが保たれやすくなります。カバーをつけずに湯たんぽを直接肌や布団に触れさせると、長時間の接触で低温やけどが起こる場合があるため注意が必要です。厚みが1センチ前後のカバーを選ぶと、熱の伝わり方がゆるやかになり安全性が高まります。子どもや高齢者など皮膚が薄く感覚が鈍りやすい人が使う場合は、カバーの使用を基本の手順として考えておくと安心です。就寝中に足先で長く触れ続ける場面では、カバーの上にさらにタオルを一枚挟むとより安全に使えます。

電子レンジ用・繰り返し使えるホットパック(ジェルタイプ)

ジェルタイプのホットパックは、電子レンジで数分加熱するだけで繰り返し使える保温グッズで、内部のジェルが熱をゆっくり放出します。停電前や、ポータブル電源で電子レンジが使える環境で事前に温めておくと便利です。使い捨てカイロのように発熱剤を消費しないため経済的ですが、加熱には電源が必要になる点は把握しておく必要があります。加熱時間は500ワットで2~3分程度が目安で、加熱しすぎると容器が変形する場合があるため取扱説明書の時間を守ることが大切です。寒波の予報が出た時点であらかじめ複数個を温めておき、就寝時の布団に入れておきたい家庭に適しています。

発熱剤・加熱パック(水だけで加熱できるパック)

発熱剤を使った加熱パックは、生石灰やアルミニウム粉末が水と反応する化学反応を利用し、火や電気を使わずに高温の蒸気を発生させるグッズです。専用の袋に食品と発熱剤、水を入れて密閉するだけで、10分前後で温かい状態になります。使用中は蒸気が高温になるため、開封時に顔を近づけすぎないよう注意することが大切です。使用後の発熱剤は高温のまま残っていることがあるため、すぐに袋を密閉し、自治体の指示に従って処分することが求められます。火気が禁止されている避難所の室内や車内でも、温かい食事を用意したい人に適した加熱手段です。

ポータブル石油ストーブ(電源不要タイプ)

ポータブル石油ストーブは、灯油を燃料にして燃焼熱で周囲の空気を温める暖房器具で、電源を使わずに点火できるタイプを選ぶと停電中でも使用できます。乾電池式の点火装置や手動のポンプ式点火装置を備えたモデルが代表的です。燃焼にともなって一酸化炭素が発生するため、使用中は数時間おきに窓を開けて換気を行うことが安全に使うための条件になります。6畳ほどの部屋を短時間で暖められる火力を持つ製品が多く、灯油の消費量は1時間あたり0.2~0.3リットルが目安です。在宅避難でリビング全体を温めたい家庭や、お湯も同時に沸かしたい家庭に適した暖房器具です。

カセットガスストーブ

カセットガスストーブは、コンビニエンスストアでも購入できるカセットボンベを燃料にする暖房器具で、燃料の入手と保管がしやすい特徴があります。石油ストーブに比べて本体が軽量でコンパクトなため、持ち運びやすく設置場所を選びやすい点もメリットです。狭い部屋であれば点火から数分で暖かさを感じられますが、燃焼時に酸素を消費するため、石油ストーブと同様に定期的な換気を行う必要があります。カセットボンベ1本で1~2時間程度使用できる製品が多く、長時間使う場合は複数本を備えておくことが選び方のポイントです。在宅避難で特定の一部屋だけを温めたい場合や、避難所で高齢者のそばに一時的に置いて使いたい場合に適しています。

温熱シート・温熱貼付剤

温熱シートは、貼るカイロよりも低い約40度前後の温度を長時間保ち、血の巡りを緩やかに促す医療用に近い温熱グッズです。直接肌に貼れるタイプが多く、血管が集中する背中や下腹部に貼ることで、冷えによる体のこわばりを和らげる効果が期待できます。貼るカイロより発熱がゆるやかなため、就寝時にも使いやすい点が特徴です。1枚で6~8時間ほど温かさが続く製品が多く、就寝前に貼っておくと朝まで効果が続きやすくなります。寒さと運動不足で肩や腰がこわばりやすい避難生活の中で、じんわりとした温かさを求める人に適しています。

携帯用ホットシート(首元・肩用)

携帯用ホットシートは、太い血管が通る首の後ろに貼って使う小型のカイロで、首元から効率よく全身に温まった血液を巡らせる仕組みを持ちます。薄型で軽いため、持ち出しリュックのポケットに複数枚入れてもかさばりません。肩用として使う場合は肩甲骨の上に貼ると、手先の冷えまで和らぐと感じる人が多いようです。1枚あたり4~6時間ほど温かさが続く製品が多く、日帰りの避難行動でも交換の手間が少なくて済みます。使い捨てカイロと同様に、肌に直接貼らず衣類の上から使うことが低温やけどを避ける基本の使い方です。風が強い日の避難時や、屋外での待機時間が長くなる場面での防寒に適したグッズです。

【防寒衣類・保温具14選】寒さ対策の防災グッズ

避難所の底冷えや暖房のない車内で体温を逃がさないためには、重ね着による防寒衣類が助けになります。防寒衣類・保温具の防災グッズ14選をまとめました。

保温インナー・長袖ヒート系アンダーウェア(上下)

保温インナーは、汗などの水分を吸収して熱に変える吸湿発熱の生地で作られた、重ね着の一番内側に着る衣類です。上下セットで備えると、体幹から手足の根元まで隙間なく保温しやすくなります。綿の肌着に比べて汗をかいてもべたつきにくく、汗冷えのリスクが低いことも選ぶ際のポイントです。厚手の起毛タイプを選ぶと、氷点下の環境でも1枚で十分な暖かさを感じやすくなります。汗をかいたまま長時間放置すると汗冷えにつながるため、乾きやすい素材を選んで着替えの機会をつくることも大切です。冷気が入り込みやすい避難所や車内で、常に肌に密着させて体温を保ちたい人にとって優先度の高い一着です。

ウインドブレーカー・防水防風ジャケット

ウインドブレーカーは、生地の織り目を密にして風や雨の侵入を防ぐ、重ね着の外側に着るアウターです。インナーをどれだけ重ねても、外から風が入ると衣服の中の暖かい空気が流れ出てしまうため、防風性と防水性を備えたアウターを一枚備えておくことが有効です。透湿性のある素材を選ぶと、体を動かしたときの蒸れも軽減できます。耐水圧が10,000ミリメートル以上と表示された製品であれば、雪や雨が続く状況でも生地の内側まで水が染みにくい選び方の目安です。避難所の体育館に吹き込むすきま風や、移動時の雨や雪から身を守りたい場面で役立ちます。

コンパクトダウンジャケット・インナーダウン

コンパクトダウンジャケットは、羽毛が抱え込む動かない空気の層によって高い保温性を発揮する軽量な防寒着です。着用しないときは専用の袋に入れて手のひらほどの大きさまで収納できるため、防災リュックの容量を圧迫しません。水に濡れると保温力が大きく落ちるため、雨や雪の日はアウターの内側に着てダウン本体を濡らさないようにすることが選び方の要点です。羽毛の含まれる量を示すフィルパワーの数値が高いほど、同じ重さでも保温力が高くなる傾向があります。持ち出しリュックに常備し、気温が急に下がった日にすぐ着られるようにしておきたい人に適しています。

厚手フリースジャケット・ベスト

厚手フリースジャケットは、化学繊維をブラシで起毛させた生地の間に空気を含ませて温める防寒着です。ダウンと違って濡れても保温性を大きく損なわず、洗濯もしやすいという特徴があります。動きやすく通気性もあるため、避難所の設営作業や荷物の運搬など体を動かす場面でも扱いやすい一着です。重さは300グラム前後のものが多く、ダウンに比べて価格を抑えやすい点も選びやすい理由です。ジッパー付きのものを選んでおくと、気温の変化に合わせて着脱しやすくなります。汗をかきやすい作業時に着る中間着として、避難生活での日中の防寒に適したグッズです。

裏起毛スウェット・ジャージ上下

裏起毛スウェットは、生地の裏側に細かい毛羽を立てて空気の層を作り、肌当たりをやわらかく保つ普段着です。厚手のものを選ぶと保温性が上がり、伸縮性があるため寝返りをしても動きを妨げません。フリースやダウンほどの保温力はないため、気温が低い日は上に別の防寒着を重ねる前提で考えておく必要があります。上下セットで千円台から入手できる製品も多く、家族の人数分を複数枚備蓄しやすい点も特徴です。就寝時に着用する場合は、汗をかいても乾きやすい素材のものを選んでおくと寝冷えを防ぎやすくなります。避難所での就寝時や、家の中で過ごす在宅避難のリラックスタイムに適した衣類です。

防寒手袋・厚手作業用革手袋

防寒手袋は、手を冷気から守りながら瓦礫の片付けなどの作業でけがを防ぐ役割を兼ねる手袋です。手先が冷えると末梢の血管が縮んで全身の冷えにつながりやすいため、保温性だけでなく防風性や耐久性を備えたものを選ぶ必要があります。作業用の厚手革手袋は耐久性が高い一方、細かい作業には向きにくいという面もあり、指先の感覚を残したい場合は厚みを抑えつつ防風性を高めた製品を選ぶこともポイントです。滑り止め加工がある製品を選ぶと、瓦礫の片付けや除雪の作業中に工具を握りやすくなります。除雪や瓦礫の片付けなど、手を保護しながら長時間屋外にいる人に適したグッズです。

インナー手袋(シルク・薄手ニット)

インナー手袋は、厚手の手袋の内側に重ねて着用することで保温効果を高める薄手の手袋です。シルクや細いウールの繊維は吸湿性に優れており、手のひらの汗による蒸れを抑えて汗冷えを防ぎます。薄手のため、はめたままでもスマートフォンの操作や書類の記入といった細かい作業がしやすい点もメリットです。厚手の手袋の内側に重ねて2枚仕立てにすると、氷点下の環境でも指先の冷えを大きく抑えられます。指先にゴムの滑り止めがついたタイプを選ぶと、スマートフォンの画面操作もしやすくなります。避難所で手先を使う作業をしながらも寒さをやわらげたい人に適したグッズです。

厚手ウールソックス・極厚靴下(予備複数)

厚手ウールソックスは、床からの冷たさが伝わりやすい足先を保温する衣類で、綿の靴下に比べて断熱性が高く、多少湿っても保温力が落ちにくいという特徴を持つ靴下です。1人あたり3枚以上の替えを用意しておくと、汗や湿気で濡れた際にすぐに交換できます。濡れた靴下を履き続けると足先から急速に体温を奪われるため、洗濯や乾燥ができない状況を想定して最低でも3日分をリュックに入れておくことがすすめられます。就寝時は日中に使ったものと分けて、乾いた専用の1枚に履き替えることが選び方の工夫です。冷えた避難所の床に長時間座る人や、就寝時の足先の冷えが気になる人に適しています。

レッグウォーマー・足首カバー

レッグウォーマーは、ズボンの裾から入り込む冷気を防ぎ、足首を覆って保温する衣類です。足首には太い血管が通っているため、この部分を覆うことで下半身から上半身への冷えの巡りを緩やかにできます。靴下の上に重ねて履くタイプが多く、着脱がしやすいことも特徴です。厚手のニット製を選ぶと、薄手の靴下と組み合わせても十分な保温力が得られます。ズボンの裾に合わせて長さを選んでおくことが、すそからの冷気を防ぐ選び方の目安です。伸縮性のある素材を選んでおくと、靴を履いたままでも脱ぎ着がしやすくなります。避難所のベンチや床に座って過ごす時間が長い人にとって、足元からの冷えを補う実用的なグッズです。

ネックウォーマー・マフラー

ネックウォーマーは、首元を覆って衣服の中の暖かい空気が上部から逃げるのを防ぐ防寒具です。首を塞がずに過ごすと、衣服の内側で温まった空気が上に抜けて下から冷たい外気を吸い込む現象が起きやすくなります。筒状のネックウォーマーはマフラーよりも着脱が簡単で、ずれ落ちにくい点がメリットです。フリース素材のものは洗濯後も乾きやすく、避難生活が長引く場合でも扱いやすい特徴があります。就寝時にも巻いたまま眠れる薄手のタイプを選ぶことが、息苦しさを抑えるポイントです。在宅避難での部屋間の移動や、屋外を移動する時間が長い避難時の防寒に役立ちます。

耳あて(イヤーマフ)

耳あては、皮膚が薄く軟骨が露出している耳を寒風から保護する防寒具です。耳は体の中でも冷えを感じやすい部位で、長時間の冷風にさらされると痛みや頭痛の原因になることがあります。折り畳んで小さく収納できる薄型タイプを選ぶと、コートのポケットに入れて日常的に持ち歩くことも可能です。ニット帽と併用する場合は、耳あての厚みに合わせてやや大きめの帽子を選ぶと窮屈さを感じにくくなります。眼鏡をかける人はバンドの太さや形状によってつけ心地が変わるため、試着してから選ぶことがすすめられます。大雪や強い風が吹く環境で屋外に長時間いる人にとって、耳の不快感を防ぐための実用的な一品です。

防寒ニット帽・耳まで隠れるキャップ

防寒ニット帽は、体から逃げる熱の割合が高いとされる頭部を覆って保温する帽子です。深く被って耳まで隠れる形のものを選ぶと、頭部だけでなく耳やおでこまで一括して冷気から守れます。ウールやフリースの裏地がついたタイプは、保温性の高さが特徴です。頭部からは体の熱が逃げやすいといわれており、就寝時にも軽くかぶれる薄手のタイプを選ぶと窮屈さを感じにくくなります。締め付けの強すぎるものは頭痛の原因になることもあるため、試着してから選ぶことがポイントです。就寝時に冷気がこもりやすい避難所や車内でかぶることで、睡眠中の頭部の冷えを抑えたい人に適しています。

腹巻き(ウール・シルク素材)

腹巻きは、お腹の周りを覆って保温する衣類で、胃腸の働きを保ち全身の血の巡りを整える助けになります。ウールやシルクなど保温性の高い天然素材を選ぶと、化学繊維に比べて蒸れにくく快適に過ごせます。就寝時にも脱がずに着られる薄手のものを選んでおくと、寝返りをしても邪魔になりません。薄手のシルク製は下着の下にも着けやすく、日中の外出時にも違和感が少ない点が特徴です。伸縮性のある製品を選ぶと、体格や体調の変化に関わらず締め付けを感じにくくなります。水分や食事が制限されやすい避難生活の中で、お腹の冷えによる体調不良を防ぎたい人に適しています。

踏み抜き防止&断熱インソール(中敷き)

断熱インソールは、靴の底から伝わる地面の冷たさを遮り、同時に瓦礫の中の釘やガラスによるけがを防ぐ中敷きです。アルミの膜を使った断熱層と、ステンレスやケブラーの板を組み合わせたタイプが代表的です。通常の中敷きでは踏み抜き防止の機能はないため、災害時に屋外を歩く可能性がある場合は専用品への交換が選び方の要点になります。ステンレス製の踏み抜き防止プレートは厚さ0.5ミリ前後でも高い強度を持ち、靴の履き心地を大きく損ないません。普段使いの靴に入れておけば、災害時にすぐ履き替えずに屋外へ出られるメリットもあります。ガラスや釘が散らばった被災地を歩く人や、立ち止まった際の足元の冷えを防ぎたい人に適しています。

【寝具・敷物・床冷え対策12選】寒さ対策の防災グッズ

冬の避難所で体力を奪う要因のひとつが、床から伝わる底冷えです。硬さと冷気を断つ寝具や敷物に関する防災グッズ12選を紹介します。

エマージェンシーアルミシート(薄型保温シート)

エマージェンシーアルミシートは、体から出る熱を反射して逃がさない薄型のシートで、体に巻きつけて使う緊急用の保温具です。薄くて軽いため、リュックのポケットに収めても場所を取りません。シートだけでは風を通しやすいので、上から毛布や衣類を重ねると保温効果が高まります。金属面を体側に向けて巻きつけると熱を効率よく反射できるため、包む向きにも注意することが選び方の要点です。破れやすい素材のため、リュックの中では他の道具と分けて専用の袋に入れておくと長く使えます。停電直後の屋外や避難の移動中など、すぐに体を温める手段を確保したい人にとって最初に備えたいグッズです。

アルミ蒸着厚手ポンチョ(フード付き防寒カバー)

アルミ蒸着ポンチョは、保温シートの機能とポンチョの形を組み合わせた防寒具で、頭からかぶるだけで着用できます。腕を動かしてもシートのようにずれ落ちにくく、フード部分が頭部も覆う冷気の侵入を防ぎやすい構造です。雨や雪をはじく素材のものを選ぶと、移動中の防寒と防水を同時に満たせます。サイズはワンサイズのみの製品が多いため、厚着をした状態でも着られるゆとりがあるかを事前に確認しておくことが大切です。裾を留められるスナップボタンがついたタイプであれば、強い風の日でもめくれ上がりにくくなります。避難所までの移動時の寒風対策として、また着替えの際の目隠しとしても使える多用途なグッズです。

冬用・極寒用寝袋(マミー型シュラフ)

冬用の寝袋は、全身を包み込んで体温を内部にとどめる断熱性の高い寝具です。肩口や頭部までしっかり締められるマミー型は、体の形に沿って隙間ができにくく、四角い封筒型に比べて保温性が高いことが知られています。使用する気温帯に合わせて対応温度の表示を確認し、想定する最低気温より余裕のある製品を選ぶことが選定の基準です。対応温度がマイナス10度前後の製品を選んでおくと、暖房のない室内でも安心して眠りやすくなります。使わないときは専用の収納袋に入れて圧縮できるため、押し入れや車のトランクでも場所を取りません。暖房のない自宅や敷物のない避難所で、気温が大きく下がる夜を過ごす人に適した寝具です。

インナーシュラフ・フリースシーツ

インナーシュラフは、寝袋の内側に重ねて使う薄手の布製シーツで、肌触りと保温性を両方高める役割を持ちます。起毛フリースやシルクの素材を選ぶと、寝袋単体よりも空気の層が増えて熱がこもりやすくなります。重さは300グラム前後の製品が多く、寝袋と一緒に持ち出しても負担になりません。汗をかいた場合はインナーシュラフだけを洗濯できるため、寝袋本体を清潔に保ちやすくなります。夏用や秋用の寝袋しか持っていない家庭でも、これを組み合わせることで冬向けの保温力に近づけられます。家族全員分の冬用寝袋を用意するのが難しい場合に、手持ちの寝具を活用したい人に向いた選択肢です。

厚手エアーマット・インフレータブルマット(高R値・断熱仕様)

厚手のエアーマットは、床とマットの間に空気の層を作り、床から体に伝わる熱の移動を抑える寝具です。断熱性能を示す指標であるR値が高いモデルほど、冷たい床の影響を受けにくくなります。R値が4以上であることが、真冬の屋外でも底冷えを大きく抑えるための目安です。空気の層があることで固い床の感触も和らぎ、体の節々の痛みも軽減されやすくなります。空気を入れる手動ポンプが付属した製品を選ぶと、体力を使わずに短時間で膨らませられます。体育館などの硬く冷たい床に直接横になる状況を避けたい人にとって、就寝環境を大きく改善するグッズです。

段ボールベッド・段ボールマット

段ボールベッドは、床から一定の高さを確保して冷気を遮断する簡易的なベッドです。ブルーシートの上に直接寝る場合と比べ、段ボールベッドを使うと就寝時の温度差が約9度に達することが報告されています。床のほこりを吸い込みにくくなるほか、立ち上がりやすい高さがあるため足腰への負担も軽くなります。組み立てに特別な道具を必要としない製品が多く、避難所の運営者だけでなく個人でも準備しやすい点が特徴です。高齢者のいる家庭や、避難所の冷気と振動を抑えて眠りたい人に適した寝具です。

厚手ウレタンラグ・ジョイントマット

厚手のウレタンラグは、内部に細かい気泡を含む素材で、フローリングやコンクリートの冷たさを吸い上げにくくする敷物です。ジョイントマットのように部分ごとに組み合わせられるタイプは、必要な範囲だけ手軽に敷けるという特徴です。厚みが2センチ前後のものを選ぶと床の硬さも和らげられるため、椅子を使わずに座る時間が長い家庭にも役立ちます。ラグの下に断熱シートを重ねることが、保温効果をさらに高める工夫です。汚れた部分だけ取り外して洗えるタイプを選ぶと、清掃がしにくい被災時でも衛生的に使い続けられます。在宅避難で暖房を使う部屋の足元を補強したい家庭に適しています。

厚手ブランケット・毛布(ウール・マイクロファイバー)

厚手の毛布は、体を包んで保温すると同時に、避難生活の疲労を和らげる基本的な寝具です。避難生活における体力的・精神的な疲労は、災害関連死の主な要因のひとつとされ、温かく衛生的な毛布を十分に確保することがその対策として重要視されています。ウール素材は保温性が高く、マイクロファイバー素材は洗濯がしやすいという特徴があります。重さは1.5キログラム前後の製品が多く、丸洗いできるタイプを選ぶと衛生的に使い続けられます。家族の人数分をあらかじめ用意し、極寒の夜を過ごす人に備えておきたいグッズです。

膝掛け・肩掛け2WAY毛布

膝掛け・肩掛け2WAY毛布は、スナップボタンなどで肩から羽織ったり膝に掛けたりと形を変えられる小型の毛布です。ポンチョのように肩から掛ければ作業をしながらでも防寒でき、ベンチに座るときは膝に掛けて下半身を保温できます。重さは500グラム前後と軽く、リュックに入れても負担になりません。避難所開設の初期は毛布が不足しやすいため、家庭であらかじめ用意しておくと安心です。避難所内を移動する時間が長い人や、日中も何度も防寒具を使い分けたい人に適しています。

断熱アルミシート(敷物用・厚手タイプ)

敷物用の断熱アルミシートは、発泡ウレタンとアルミの膜を組み合わせた厚手のシートで、床の冷気を遮ると同時に体から出る熱を上に反射させます。厚みが5ミリメートルから1センチメートル程度のものを選ぶと、薄型の保温シートより高い断熱効果が期待できます。布団や寝袋の下に敷いて使う前提のグッズのため、上に敷く寝具とセットで用意しておくことが選び方のポイントです。1畳分のサイズであれば1人分の寝床をまかなえるため、家族の人数分を用意しておくことが選び方の基準になります。フローリングや避難所の床の上で、寝具の温度を保ちたい人に適しています。

ブルーシート(厚手#3000・風よけ用)

ブルーシートは、雨風の侵入や地面からの湿気を防ぐための汎用性の高いシートです。マンホールトイレを設置する際の目隠しや風よけとしての活用も想定されており、防風のための下敷きとしても使われています。薄手のものは風で破れやすいため、厚手の#3000番以上の規格を選ぶことが選定の基準です。縦横2.7メートル前後のサイズを選ぶと、家庭用としても扱いやすいサイズになります。窓が割れたときの一時的な補修や、避難所の床の汚れを防ぐ下敷きとして家族の生活空間を守りたい人に適しています。

(出典:マンホールトイレ整備・運用のためのガイドライン|国土交通省)

コンパクト抱き枕・頚椎クッション(保温・体圧分散兼用)

コンパクト抱き枕は、首や腰への負担を分散しながら、断熱素材によって冷気による筋肉のこわばりを防ぐ寝具です。体圧を分散する構造のクッションを選ぶと、硬い床の上でも痛みを感じにくくなります。空気で膨らませるタイプであれば使わないときは小さく折りたためるため、リュックの中でも場所を取りません。空気を含んだ中材のものは保温性も兼ねやすく、一般的な抱き枕よりも防災用途に適した作りです。カバーを取り外して洗えるタイプを選んでおくと、長期の避難生活でも清潔に使い続けられます。寝苦しい避難生活の中で少しでも体の負担を減らし、体力を保ちたい人に適したグッズです。

【温食・温飲・加熱器具10選】寒さ対策の防災グッズ

寒い環境で体温を上げる手段として、温かい食事や飲み物は手軽で効果的です。体を温める加熱器具と食品に関する防災グッズ10選をまとめました。

保温水筒(サーモス等の高保温断熱ボトル)

保温水筒は、真空断熱の構造によって、沸かしたお湯の温度を電気を使わずに長時間保つ容器です。朝に沸かしたお湯を入れておけば、日中や夜まで温かいスープや粉末飲料をすぐに作れます。断熱性能はモデルによって差があるため、購入時に保温効力の時間表示を確認しておくことが選び方の目安です。容量500ミリリットル前後のものを選ぶと、1人分の飲み物を確保しながら持ち運びの負担も抑えられます。広口タイプを選んでおくと、スープの具材を入れやすく洗いやすい点もメリットです。停電中でお湯を頻繁に沸かせない避難所や車内で、いつでも温かい飲み物を口にしたい人に適しています。

カセットコンロ(寒冷地対応ガスボンベ用)

カセットコンロは、電気や都市ガスが止まった状況でも調理や湯沸かしができる燃焼器具です。温かい食事の準備だけでなく、消毒用の煮沸水や湯たんぽ用のお湯を作る際にも活用できます。使用する際はこまめに換気を行い、コンロの周囲に燃えやすい物を置かないことが安全に使うための条件です。本体は1キログラム前後と軽く、リュックに入れても持ち運びやすいサイズの製品が多くあります。ボンベは常温で保管し、直射日光が当たる場所を避けて置いておくことも安全に使うための基本です。在宅避難や避難所での自炊を想定する家庭にとって、備えておきたい基本的な調理器具です。

寒冷地対応カセットガスボンベ(イソブタン配合)

寒冷地対応のカセットガスボンベは、気温が下がってもガスが気化しやすいイソブタンやプロパンを配合したボンベです。一般的なブタン100パーセントのボンベは、気温が下がるとガスの気化が弱まり火力が落ちるドロップダウン現象が起こりやすくなります。屋外や暖房のない車内でコンロを使う予定がある場合は、パッケージに寒冷地対応と記載され、気温0度以下での使用が想定されたボンベかどうかをあらかじめ確認しておくことが大切です。通常のボンベより価格は高めですが、災害時に使えないという事態を避けられる分の備えと考えることができます。雪の降る車内や屋外で安定した火力を確保したい人に適した選択です。

固形燃料・ミニストーブ

固形燃料は、マッチ一本で着火できる小型の燃料で、専用の折りたたみ式ミニストーブと組み合わせて使います。ポケットに入る大きさのため、持ち出しリュックに忍ばせておいても荷物を圧迫しません。火力はカセットコンロより弱く、1個あたり200ミリリットル前後のお湯を沸かせる量であることを理解しておく必要があります。着火には別途マッチやライターが必要になるため、燃料と合わせて携帯しておくことが選び方の要点です。屋外で使う場合は風で火が消えやすいため、風よけのついたミニストーブを選ぶと安定して使えます。カセットコンロが使えない状況でも、個別に温かい飲み物を確保したい人に適したグッズです。

温かい非常食(スープ・味噌汁・お湯で戻せるパウチ)

温かい非常食は、湯を注ぐか加熱するだけで食べられるスープや味噌汁などの食品です。寒い環境は喉の渇きを感じにくく脱水につながりやすいため、温かいスープを飲むことで水分と塩分、カロリーを同時に補える点がメリットです。常温保存できるパウチタイプを中心に備えると、賞味期限の管理もしやすくなります。賞味期限が1年以上の製品も多く、日常的に消費しながら補充するローリングストックにも取り入れやすい非常食です。喉が渇きにくく水分摂取が減りがちな避難生活で、栄養と水分を同時に取りたい人に適した非常食です。

(出典:大規模災害時の栄養・食生活支援|厚生労働省)

ぜんざい・おしるこ・ホット用非常食

ぜんざいやおしるこは、小豆の糖質を素早くエネルギーに変えられる甘い非常食です。温めて飲むことで体を温める効果と同時に、疲れた気分をやわらげる効果も期待できます。缶入りやパウチ入りで長期保存できる製品が多く、非常食の中でも備蓄しやすい種類です。1食あたり150キロカロリー前後のエネルギーを補給できる製品が多く、行動量が減る避難生活でも手軽に栄養を補えます。1人1個の個包装タイプを選んでおくと、配る際に取り分ける手間がかからず衛生的です。長引く避難生活で気持ちが沈みやすい子どもや高齢者にとって、ほっとする一杯になる非常食です。

生姜湯・葛湯・ホットドリンク粉末

生姜湯は、生姜に含まれる成分が毛細血管を広げ、手足の先まで血の巡りを良くする効果が期待できる飲料です。葛湯はでんぷんの働きで体をゆっくり温める性質があり、粉末タイプは大さじ1杯程度をお湯で溶くだけで簡単に作れます。糖分を多く含む製品もあるため、持病がある家庭では成分表示を確認しておくことが選び方のポイントです。個包装タイプを選んでおくと、1杯分ずつ計量する手間がなく、粉が湿気で固まる心配も少なくなります。常温の水でも溶ける粉末タイプを選んでおけば、お湯を沸かせない状況でも口にできます。寒さで寝つきにくい夜に、体の内側から温まりたい人に適した飲料です。

クッカー・アルミ深型鍋(湯沸かし用)

クッカーは、熱が伝わりやすいアルミなどの金属で作られた携行用の鍋です。深型のものを選ぶと、非常食のパウチを温める作業と湯たんぽ用のお湯を沸かす作業を同じ器具で兼用できます。容量750ミリリットル前後のものを選ぶことが、家族2~3人分のスープを一度に温める目安です。持ち手が折りたためるタイプを選ぶと、リュックの中で収納しやすくなります。食器としても使えるモデルを選べば、荷物を一つ減らせる点もメリットです。持ち出しリュックの中で調理器具と食器を一体化させたい人や、燃料を効率よく使いたい人に適しています。

断熱スチロールカップ・保温マグカップ

断熱スチロールカップは、真空二重構造や発泡素材によって、注いだ直後の熱を長く保つ容器です。一般的な紙コップやプラスチックカップは熱を早く失うため、温かい飲み物をゆっくり飲みたい場面には向きません。容量300ミリリットル前後のものを選ぶことが、スープや味噌汁を1食分ずつ注ぎやすくする目安です。蓋付きのタイプを選ぶと、風が通り抜ける屋外でも冷めにくくなります。使い捨てタイプであれば洗う手間がかからず、水が使いにくい避難所でも衛生的に使える点がメリットです。避難所のように風通しの良い環境で、温かい食事や飲み物を最後まで味わいたい人に適しています。

食品用加熱袋・発熱セット(大容量タイプ)

食品用加熱袋は、専用の発熱剤を袋の中でセットし、密封するだけで食品を温められる災害用の加熱グッズです。大容量タイプを選ぶと、パック入りご飯やレトルト食品を複数個同時に温められます。1回分の発熱剤で15分前後の加熱ができる製品が多く、パック飯とスープを同時に温める使い方にも対応します。使用中は袋の外側も熱くなるため、膝の上ではなく平らな台の上に置いて使うことが安全に使うための条件です。火を使わないため一酸化炭素が発生せず、密閉された車内でも安全に使える点が特徴です。車中泊での避難時に、換気が難しい狭い空間でも温かい食事を用意したい人に適しています。

【防風・結露・冬用住環境調整8選】寒さ対策の防災グッズ

自宅での寒さ対策の多くは、外の冷気を室内に入れず、室内の暖かさを外に逃がさない工夫です。すきま風や冷気の侵入を防ぐ調整具に関する防災グッズ8選をまとめました。

窓用断熱プチプチシート・窓用透明断熱フィルム

窓用の断熱プチプチシートは、窓ガラスに貼るだけで空気の層を作り、ガラスから伝わる冷気を減らすグッズです。部屋の熱の多くは窓から逃げるといわれており、この部分を補強することで室温の低下を抑えやすくなります。水で貼るだけの製品が多く、道具を使わずに施工できることも選びやすい理由です。1枚で1畳分程度の窓をカバーできる製品が多く、リビングや寝室など優先したい部屋から順に貼っていける手軽さがあります。冬が終わったあとは水で湿らせれば剥がしやすく、賃貸住宅でも扱いやすいというメリットです。暖房が止まった部屋で、外気による急な底冷えを防ぎたい人に適しています。

隙間風防止テープ・ドア下すきま風ストッパー

隙間風防止テープは、ドアやサッシのわずかな隙間をふさぎ、冷たい外気の侵入を防ぐグッズです。経年劣化したサッシは、目に見えないほどの隙間からでも冷気を通しやすくなります。ドアの下に置くタイプのストッパーは、幅1~2センチ程度のスポンジ製のものを隙間の大きさに合わせて選ぶと設置しやすいという特徴です。テープタイプは接着面をよく拭いてから貼ると、湿気の多い時期でも剥がれにくくなります。取り付け後にドアの開閉がしにくくなっていないかを確認しておくことも忘れないようにしたいポイントです。寒波が来ているときに部屋全体のすきま風を抑え、暖房効率を上げたい家庭に適しています。

結露吸水テープ・結露拭き取りワイパー

結露吸水テープは、窓のサッシに貼って結露の水分を吸収し、住環境を清潔に保つためのグッズです。結露は、室内の湿った空気が冷たい窓で急に冷やされて水滴になる現象で、放置するとカビの原因になりやすくなります。拭き取りワイパーを併用することが、大量の結露が発生した際にも短時間で処理する方法です。テープ1メートル分で数日間の結露を吸収できる製品が多く、こまめな交換をしなくても使い続けられます。吸水量が限界に近づくと表面の色が変わる製品を選んでおくと、交換のタイミングが分かりやすくなります。清掃がしにくい被災時の在宅避難で、寝具や衣類が湿気で濡れるのを防ぎたい人に適した対策です。

養生テープ・布ガムテープ(目貼り・風よけ固定用)

養生テープは、跡を残さずに剥がせる粘着テープで、寒風が入り込む隙間の目貼りなどに使えます。布ガムテープはより頑丈な粘着力を持ち、幅5センチ前後のものを選ぶと段ボールのような広い面積でも少ない枚数で固定できます。地震でガラスにひびが入った際の一時的な補修にも使えるため、防犯や防風の両方の目的で備えておくと安心です。屋外で使う場合は紫外線による粘着力の低下が早まることもあるため、長期間貼りっぱなしにしないことも選び方の要点になります。サッシが歪んで閉まらなくなった場合など、応急的に隙間をふさぎたい人に適したグッズです。

ワンタッチ室内防寒テント(保温プライベートテント)

室内防寒テントは、室内や避難所の中にさらに小さな空間を作り、自分の呼気や体温でテント内を保温するグッズです。ワンタッチで広げられるタイプが多く、設営に時間をかけずに使えます。1~2人用のサイズであれば、避難所の割り当てスペース内でも設営しやすい大きさです。体育館のように広く冷えやすい空間の中でも、テント内は外よりも温度が保たれやすくなります。折りたたむと専用の袋に収まるコンパクトなタイプを選ぶことが、車での移動時にも積み込みやすくする工夫です。周囲の視線を気にせず眠りたい人や、小さな子どもがいて落ち着ける空間を確保したい家庭に適しています。

車用凍結防止スプレー・解氷スプレー(車内防寒・脱出用)

解氷スプレーは、凍結したフロントガラスに吹きかけるだけで氷を溶かし、視界を確保するためのグッズです。大雪でマフラーが雪に埋まると、排気ガスが車内にたまり一酸化炭素中毒を起こす危険があるため、こまめな除雪と早めの対応が呼びかけられています。氷を削る道具では傷がつきやすいガラスも、スプレーであれば短時間で安全に処理できます。豪雪地帯を車で移動する人や、車中泊避難を想定する人に備えておきたいグッズのひとつです。

(出典:大雪で車が立ち往生した場合に備え車内に積んでおくと安心なセット|楽天市場・災害対策本舗)

小型結露取りスポンジ・マイクロファイバークロス

小型の結露取りスポンジは、サッシや床にたまった水分を素早く吸い上げる吸水性の高い掃除用品です。マイクロファイバークロスは繊維が細かく、少量の水分でも効率よく拭き取れます。スポンジ1個で数十回分の水分を吸収できる製品が多く、絞って繰り返し使えるため経済的です。使用後は風通しの良い場所で乾かしておくと、次に使うときも吸水力を保ちやすくなります。濡れた場所を放置すると冷気が伝わりやすくなるため、見つけたときにすぐ拭き取る習慣が保温につながります。室内用の防寒テントの内側や、窓のサッシがよく濡れる家庭に適したグッズです。

冬用結露・カビ対策除湿剤(部屋・寝床用)

除湿剤は、置いておくだけで空間の余分な湿気を吸い取り、カビの発生を抑えるグッズです。停電で換気扇が使えない部屋や、多くの人が集まる避難所の押し入れ、寝床の周辺などに置いて使います。1個で3~6か月ほど使える製品が多く、複数箇所に置いておくと湿気の管理がしやすくなります。使用後にたまった水は倒れやすいため、置き場所を家具の隅など安定した場所に選ぶことも大切です。湿気を含んだ空気は冷たさを感じやすくするため、除湿を続けることは底冷えを和らげることにもつながります。限られた空間で長期間過ごす必要がある在宅避難や、避難所での健康維持を考える人に適しています。

まとめ

冬の災害対策では、水や食料に加えて、暖房が使えない環境でどのように体温を守るかが重要な課題になります。地震や停電による暖房停止、大雪による車の立ち往生といった状況では、寒さが少しずつ体力を奪い、健康への影響につながることがあります。

本記事で紹介した56選の防災グッズは、次の表のように役割ごとに整理できます。

分類主な役割
発熱・直接保温グッズ発熱・加温
防寒衣類・保温具保温・防風
寝具・敷物・床冷え対策断熱
温食・温飲・加熱器具加温
防風・結露・住環境調整防風・防湿

備える際は、次の点を確認しておくと優先順位が整理しやすくなります。

  • 持ち出しリュックには、使い捨てカイロやアルミシートなど軽量な発熱・保温グッズを中心にまとめておく
  • 自宅や車には、湯たんぽや石油ストーブ、冬用寝袋など本格的な防寒資材を備蓄しておく
  • 季節の変わり目にローリングストックの点検を行い、電池や燃料の残量も合わせて確認する

家族構成や通勤方法に合わせてこれらのグッズを備えておくことが、冬の災害を乗り切るために役立ちます。